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2016年 11月 20日
政府は、TPPで「ヒト、カネ、モノ」が自由に動くようになり、経済が活性化し、国内総生産(GDP)が実質2・6%増、雇用も約80万人増え、生産性向上で賃金も上がるとしています。しかし、農業従事者がTPPで失職しても翌日には自動車産業に就職できるというような「完全雇用」を前提にするなど、机上の空論であることが明らかになりました。 政府のご都合主義の試算について、共産党参議院議員・大門実紀史さんは「仕事探しで苦労し、見つけても低賃金という人々のつらさや苦しみ、時間の長さを一切考慮していない」と批判しています。 以上は11月15日付の「赤旗」記事ですが、これ見て、以前、茂原市の学校給食調理事業の民営化でそれまで調理を行っていた「給食公社」が解散させられ、従業員が全員解雇されるという事件での私と田中市長との論戦を思い出しました。 解雇される何人かの従業員は 紆余曲折の末、業務委託先の企業に再雇用されることになったのですが、それまでは雇用されるのかどうかの保証もなく、不安な日々を過ごし、たまたま再就職ができたというのが真相です。しかし、お決まりの給与大幅ダウンと労働条件の悪化がセットになっていました。 市当局が進める事業で従業員の大量解雇があったわけですから、これはもう市が給食公社職員の首切りを行ったも同然。公共団体のやるべきことではない、とする私の追求に対しての市長答弁が「私の見た限りでは再就職したひとは元気に働いている。あなたの指摘はちがう」というものでした。 私が問題にしたのは、こんなことがまかり通るなら一人の人が一生の間に何回も仕事を変えなければならない、変わるたびに再就職への不安、そのたびに起こる労働条件の引き下げなど、解雇、再就職を繰り返す人の気持ちがわかるか、ということなのです。仕事が変わっても次があるからいいじゃないか、ということでしょうが、いっぱしの大人が解雇されることについてそれがどんなに重大なことかわかっていなかったんですね。 「強欲資本主義」とはよく言ったもので、なんでも儲け最優先では人の心は荒むばかりです。また、自分たちの都合で人間を部品のように動かして、挙句の果てに使い捨てにして恥じない企業や自治体には未来はないのではないかと思います。 飯尾さとるメールアドレス:satoru_fishlv@yahoo.co.jp
個人フェイスブック https://www.facebook.com/satoru.iio.5#!/satoru.iio.5 にほんブログ村 ↑↓にほんブログ村ランキングに参加しています。覗いてみて下さい! にほんブログ村
by satoru_fishlv
| 2016-11-20 22:28
| 産業・労働問題
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